c4se記:さっちゃんですよ☆

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yUraru の神學の形式的な素描

yUraru は帝國で、kAtoriruixis 國の上に皇帝が立って生まれた。kAtoriruixis の時代から白・黑・赤の三神官團が國家の頂點を成す機關であり、yUraru と成ってからは皇帝の直下に三神官團が殘った。紆餘曲折を経てこの體制は現代にも存續してゐる。古代 yUraru ではこの體制に強く紐附いた神學が形作られた。

以下は meta 的な創作者としてその神學を素案するものである。素案であるから、現實には variation や對抗するもの、別起源のもの等が連なる筈である。また記法は今は令和日本のものを援用する。これも軈ては創作せねばならない。

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鼎月の神官團は職掌を分擔する。時代毎に變遷も有るが、 yUraru 建國の頃は以下に概略できる。

  • 白き月 Isi の神官團。祭祀を中心に擔ひ、天文觀測も行ふ。
  • 黑き月 Igax の神官團。國政の事務を主に行ふ。徴税、土地の計測、曆の發行等が主務である。
  • 赤き月 Ada の神官團。軍事を取り仕切る。指揮官も前線兵士も神官として屬する。

多くの事業が複數の神官團が協力して行ふところと成る。皇帝は初代の出自としては神官團から輩出され、三つの神官團の全てに通じ司ると觀念された。この四要素の構造を探る。

kAtoriruixis 國より更に古い觀念に、在る者 arIa と在らざる者 arInia の對が有る。今 arIa を「有」の字で書き arInia を「無」の字で書くとしよう。有無の對は trickster 狀 の twanosuu 鳥で象徴され神話化されてゐた。twanosuu は鼎月 kAno より古い存在であった。yUraru 建國後この twanosuu が、皇帝の象徴である太陽 yUru と同一視され、皇帝は無 arInia を司るものと言はれた。ここを蝶番として觀念を擴げよう。

主語sPに依り述語される事をP(s)と書かう。これを「對象sは性質Pを持つ」等と解釋する。P(s)は未だただ形式であって他の解釋も有り得る。有も無もどちらも主語にも述語にも置け、例へば有(有)は「有る者が有る」等と讀める。すると有無\times主述の四通りの式が書ける。これを表に竝べよう。

述有 述無
主有 有(有) 無(有)
主無 有(無) 無(無)

さて、この主語に意味を與へる。或る對象sが或る集まりSに屬する事をs\in Sと書かう。有る者 arIa の觀念と無い者 arInia の觀念が所與とすれば、有る者\in 有る者の集まり、また無い者\in 無い者の集まりと書ける。ここで記号を異常に亂用して、有る者\in 有る者の集まり有\in 有無い者\in 無い者の集まり無\in 無と書く。勿論かうすると要素と集まりが區別できなく成り誤謬を導く。しかし今は積極的に混同してゆく。詰まり有無に關して述(主)P(s\in S)である。

述語にも意味を與へる。有(s\in S)は「s\in Sが有る」或いは「s\in Sが有らしめられる」と讀む。無(s\in S)は「s\in Sが無い」或いは「s\in Sが無きものとされる」と讀む。

上の表を解釋しよう。P(s\in S)は二つの意味を持つ。二つの意味を顕と密とし、P(s)を顯れとしての意味に、P(S)を密かな意味に讀む。

  • 有(無)
    • 顯れとしての意味。無い者が有らしめられる。豊饒な生產、始まり。法の產出
    • 密かな意味。無が有る。有で滿たされた世界のどこかに無が有る。世界のどこを探しても有しか見附からない、しかしどこかに無が有る。法の缺陷
  • 有(有)
    • 顯れとしての意味。有る者が有り續ける。秩序、藏せられた智慧。豊かな法
    • 密かな意味。有が有る。有は全體ではなく、「有る」と言はれる者である。有の外には無が有る (外は外なので內からは見えない)。広大無邊な無の中に浮かんで有が有る。法の無根據性
  • 無(有)
    • 顯れとしての意味。有る者が無き者とされる。破壊、終焉。法の破壊
    • 密かな意味。有が無い。この世界は全て無である。有る者達は實は無い、無が有として組織されてゐる。無が有を根據附ける。法の制定
  • 無(無)
    • 顯れとしての意味。無い者が無に留まる。絕對の無。法の無法、無法の法
    • 密かな意味。無が無い。絕對の無が無くなり全ての有に成る。生產無き創造。法の存在

この組織に鼎月と太陽を書き込む。

述有 述無
主有 有(有) = 黑き月 Igax 無(有) = 赤き月 Ada
主無 有(無) = 白き月 Isi 無(無) = 太陽 yUru
  • 白き月 = 有(無)。占い等に依り秩序を新設する。宣託には何が缺けてゐるのかわからないがしかし何かが缺けてゐる。
  • 黑き月 = 有(有)。秩序を維持する。しかし秩序は現に安定して秩序である事に依ってのみ秩序として存續する力を得てゐる。
  • 赤き月 = 無(有)。軍事力で敵秩序を破壞する。破壞した地は新たな秩序が立てられる平面と成る。
  • 太陽 = 無(無)。全ての法に縛られない。しかし無が無である事を見て、法は存在してゐると云ふ事が人に解る。

實は以上の構造は、twanosuu 鳥と鼎月の神話twanosuu と鼎月の神話 - 兩河世界に潜在する。白き月は嘘を吐かれ嘘を肯定する事で農を生み出した。黑き月は騙され交渉する事で經濟を有らしめた。赤き月は惡戲を受け決定を下す事で武を行使した。上の構造を見乍ら作話したからである。

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