Hans Jonas さんの名はJean-Pierre Dupuy「ありえないことが現實になるとき ――賢明な破局論にむけて」2002 - .。oO(さっちゃんですよヾ(〃l _ l)ノ゙☆)で「責任という原理: 科学技術文明のための倫理学の試み」の著者と見知ってゐたゐた。東京は目黑の古本屋でこの「グノーシスと古代末期の精神」を見掛けた時、この人はこんな本も書いてゐたのかと思ひ、分厚さと見知った名の譯者に惹かれて購入した。
グノーシス (γνῶσις) は、永らく續けてゐる人類の思想の蒐集の、對象の一つとしてのみ關心を持って來た。しかし一般に輕んじられてしか論じられないこの對象は、知られざる考へに留まってゐた。私はこの本を讀んで、グノーシスに就いてわかった氣になった、少なくとも入り口の鍵を得た氣になった。グノーシスの鍵を開ける本だと思ふ。
內容に就いては Scrapbox に纏めたのだからいつもの如くここには記さない。そもそも內容を知りたければ本を讀めばよい。