広報をしてゐなかったが、しばらく音楽を公開してゐた。ぜんぶFuniSaya名義である。
そのあいだにansuzもやってゐたが、それに就いてはまた別に書く。
逆探査Zicade深海05
[FuniSaya] 逆探査Zicade深海05 - YouTube
ヘルボレス内閉機関を公開した夕暮変奏曲 ~ The sea urchin.や焼却路ipv8を公開したAsymptote Amplifierで縁のある、daphさんの曲をアレンジした。Asymptote Amplifierと同じ名義から出てゐるInnovative Syndromeに収録されたワルツ「蝉」を使ふた。焼却路ipv8をつくるために調査したときから、このワルツ「蝉」を低速で再生するとずいぶん見違へることを知ってゐたから、なんの拍子だったかはわすれたが、それに逆再生や高速再生などで飾りをつける、いつもの手抜きの方法ででっちあげ、了解をとって公開した。たぶん気晴らしだったのだとおもふ。
自然写真の曲
[FuniSaya - 虚1] lapToKatirf - YouTube
この時期に公開した曲たちは、自然写真の曲と呼んでゐる。動画をつくる手抜きの方法の名だ。テーマを決めて、CC byあるいはCC by-saの写真を探してくる。そこにFuniSayaのロゴを合成して「動画」と称する。
このlapToKatirfだけは既発表で、Crainの名義でやったSpinorNetwork2に付属させた虚1で発表してゐた。そのなかで特に出来がよかったし、しがらみもないので、あまりFuniSayaが忘れ去られないやうに公開した。当時はたしか、音色の空間をつくりだすためにだうすればよいか実験中で、わたしがあんまり「Strings」といふ名の嘘っぱちの弦楽器ばかりつかふものだから、ViolinやViolaなどの、とりあへず名称だけはほんたうの弦楽器をつかふてみやうとした。また、Aphex Twinに触発されはじめの頃で、シンセサイザーを真似したのだとおもふ。rulottokisikoなんかもさういった真似ものだ。
[FuniSaya] ReVdoz7S on Vimeo
このReVdoz7Sと次のABFxも、上とおなじく真似ものだ。それ以上に特に述べることが無い。音色の空間を、極端な内向性として構成しやうとした。そしてOzopRyitsweやdeplopfVotのやうに空虚になってゐった。ansuzもこの延長と反転の先に有る。ReVdoz7Sで得たものと、そこで空いた場所にはいりこんだ生活上の虚無と意志力の空疎がansuzまでみちびいていった。
[FuniSaya] OzopRyitswe on Vimeo
最後のピアノのためだけに作った。さういふ冗談の存在だ。
Curry EPに「二日目のカレーの王子さま」としてだしたものと同じ曲である。はじめにまったく別の曲を作ってゐたがわたしの空疎にいきづまり、同時につくってゐた上のABFxを提出したものの質と、「二日目のカレーの王子さま」の題名としては着想に難があり、このOzopRyitsweに差替へてもらった。
[FuniSaya] deplopfVot on Vimeo
たしかギターがやりたくて作ったはずだ。ちなみにわたしは、ギターをこの手に把持したことは無い。バンドがやりとうございました (引用)。
束のまの謝罪π-Pi
[FuniSaya] 束のまの謝罪π-Pi - YouTube
ansuzに疲れて、気晴らしにつくった。ansuzでは、なるべく「いつもどおり」の曲や手法にしないやうに、といふのが第一の主眼だったが、わたしは音楽がなりたつ条件を揃へそこねた場所で作業してゐたために、こんなものをつくる羽目になった。ansuz自体を聞けばansuzの失敗はあきらかだが、この束のまの謝罪π-Piは、その失敗を、単独の楽曲の形で示すものだ。ただのバカである。
いまシキが詩注としての詩を書いてゐる。それを待ってansuzは終はる。