佐賀の武雄市の市長だった人間が、佐賀県知事選挙にやぶれたといふので話題になってゐた。年末に有田に寄ってちょうど武雄市を通り過ぎる機会があった。わたしは元武雄市長の起こしてゐるとされてゐた事柄に関心はなかったが、失礼だがこれはたいへんな田舎だな、このたいへんな田舎に先進の経済を直接もちこめれば、元武雄市長が支持されてもあまりおかしいことはないかなとおもった。選挙戦のポスターも見かけたが、それぞれがだういふ人間だかわからなかったので、まあわからない、だが元武雄市長が当選してもあまりおかしくはないのかなとおもった。この元武雄市長が樋渡啓祐といふ名だといふのも今調べて確認したくらいのありさまだったから、それ以上のことはわからなかった。だが佐賀県知事の選挙がおはって、当選した人間の素性がつたはってくると、樋渡啓祐が落選した理由もあきらかだとおもった。地元を蔑ろにしすぎてるんだよ。そして樋渡啓祐が落ちたのは地方政治の重大な問題だとかのたまってるやつは、あらゆる文化を祕密裏に輸入して秘密の知を誇ってみせる似非人士どもとかはらないじゃないか。地方の経済をひっぱってゆくには地元の経済をそのまま第三次の情報産業化してゆくしかない。都会の大企業を誘致して啓蒙しやうとしてみたり、ほかの地方とばかりなかよくしてインターナショナルを気取ってみてもなにも起きやしないさ。ひとつまえの大阪市長選挙や衆議院選挙もさうだぜ。ほかにまともなのがゐなかっただけさ。そんなので投票率があがるわけがないんだ。ちからをこめてうつつを抜かしてゐる奴を喜んで支持するわけねえじゃねえか。地方の政治を都会に拮抗させるには、さういふ見識をなんとかして獲得する方途をさがさなければならない。それはその地方ごとによって変はってくることがらだからだ。さういって自分はだいぶお節介になってしまった。まだまだわたし自身かんがへることがあるとおもふ。
追記 2015-02-04
先日佐賀県に実家が有る人物に会って、この記事を読んだといはれた。佐賀では農協に逆らっちゃだめなんだよ、と言ったので、それは佐賀は農業県といふことだらうと聞いた。その人は、そうだと答へた。わたしとしては上に書いたことに含まれるとおもふ。
佐賀の武雄市の市長だった人間が、佐賀県知事選挙にやぶれたといふので話題になってゐた - c4se記:さっちゃんですよ☆ http://t.co/MgMgylqdBf
— Soukaku (@Soukaku) January 23, 2015
@Soukaku 地元の経済を情報産業化、という所に落とし穴が。
— 瓢箪庵PF提督 (@awapie) January 23, 2015
@awapie @Soukaku .。oO(これはコンピュータ産業を興せといふことじゃないですよ。情報産業はことなる段階のものを変換なしにそのままつなげてしまふといふ重点があります。現在の経済においつくには情報産業の視点をもつしかないはずです。工業化はもうできないですよ。)
— 崇めよ☆我はさっちゃん♬♪♡ (@ne_sachirou) January 23, 2015
@ne_sachirou 産業の情報化は有る意味成長のためには必須ですが、導入時に間違えると、ひわたんとこみたいに情報産業屋の草刈場になって地元の為に全然ならないので要注意だと思うのです。
— 瓢箪庵PF提督 (@awapie) January 23, 2015
@awapie .。o(だからそれははっきり批判したんです。かういふときプログラマーは「銀の弾丸はない」といひますが、特効薬はありませんから、もう地域のたたずまいとしてひとつひとつやっていくしかないんです。)
— 崇めよ☆我はさっちゃん♬♪♡ (@ne_sachirou) January 23, 2015
なんなんだこいつは。ものを書いて飯を食ってるやつにもよくゐるが、こいつらには単語しかないんだ。「情報産業」といふ単語があればそれはどこにでもコンピューターをぶちこむことだとしか考へない。わたしの情報産業の定義をこいつが知らないのは当然だが、「
地方の経済をひっぱってゆくには地元の経済をそのまま第三次の情報産業化してゆくしかない。都会の大企業を誘致して啓蒙しやうとしてみたり、ほかの地方とばかりなかよくしてインターナショナルを気取ってみてもなにも起きやしないさ。」と書いてゐるからこんな誤解のしやうが無いじゃないか。主要な農業をそのまま情報の産業とする方途をかんがへなければならない、それは地域独自のことだ。さう書いてある。