FuniSaya
小學校一年生の時に、何かを書いたか描いた後に「自分のマークを作って作品に書きませう」と指示され落款の如く考へたもの。それ以來長く使ひ、FuniSaya を結成した際にその印とした。私の戸籍名に有る「井」の字を變形したものだ。不等號と等號を重ねたものでもある。不等號を等號で否定したのだが、等號を不等號で否定したものにも成った。當時さう考へこの形とした。
正方形を二等分と三等分ができれば描き易い。囘しても見られるし澤山重ねてもよい。
かう云ふ抽象圖形を捻り出すのは苦手ではない。
ヨコガナ
ヨコガナで「ヨコガナ」と描いてある。「コ」と「ガ」の濁點以外を曲線で下に描き、「ヨ」と「ガ」の濁點と「ナ」を上に直角で重ねた。コとカは近附き、出會ひ、離れる。曲直合はせ持つので色々な場面に展開し易いと思ふ。
縦Latin
縦Latin で "vertical latin" と描いてある。縦Latin は中心に一本線が通る、この特徴は明瞭にした。不動明王の炎か剣が如く V が上に伸びる。vertical の最後の L と latin の頭の L が下で竝びから剥がれゆく。latin は A から剣の持ち手の如く上へ戻り vertical の TI を流用する。latin の N は vertical の C と中心線を共有する。技巧的な縦Latin に有りがちな如く vertical の尾 L と latin の尾 N は長く伸び、貫き合ふ。
