c4se記:さっちゃんですよ☆

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2 * 2 = 4 の原形としての Cynefin framework

ももんが Advent Calendar 2019 - Adventar 12/3

Cynefin framework はカタカナで「クネビンフレームワーク」と書かれる。現象の狀態を四つに分類し對策を探し易くするやり方である。現象が單純 (Obvious) と複雜とに分類されるとすれば、複雜は更に三つに分類出來る。Chaotic, Complex, Complicated である。單純であれば對策は明らかである。Chaotic であれば今何か分らない事が有るのか否かも分らない。手の出しやうも無いので獨斷で Complex と見做す事が求められる。Complex であれば何かが分らない事は分ってゐるが、それが何か、何が分らないのかは分らない。Complicated であれば何が分らないかは分ってゐる。分らない事を解明するだけである。この時多くの場合は既に前例が有り對策が有るからそれを探せば好い。

\begin{array}{c} Obvious & Complicated \\ Complex & Chaotic \end{array}

この順は標準的ではないが、この順にした理由は後で述べる。

人が 4 の內で考へるとどう成るか。

4 : 調和、均衡

4 は調和、均衡である。4 は 1 + 1 + 1 + 1、或いは 2 * 2 である。2 * 2 は 2 軸から成り、先に來る軸と後に來る軸とを定められる。軸 1 を A / B とし、軸 2 を + / - とする。この時 4 は四角形ではなく H 字の形を持つ。先づ A / B が分かれ、次に A が A+ / A- に、B が B+ / B- に分かれる。例へば神性と被造物が分かれ、神性は神と三位の位格とに、被造物は普遍と個物とに分かれる。軸は先後を取り替へられ、取り替へると H 字は四角形に成る。取り替への均衡が調和であり、超越である。

3→4 : 剩餘

3 から 4 への移行は剩餘である。欲望 3 の剰餘は欲望の眞理でもある。不完全な超越論性の 3 から避けられず完成する超越が 4 だ。

4→3 : 二重性

4 から 3 への移行は二重性である。二軸 A/B と +/- が有り、A/B の A 側に注目した時に B+/B- の違ひを無視して A+/A-/B の 3 を作れる。

原理の個數 : 1, 2, 3, 4, 5

今目についた 4 の考へを竝べてみる。

  • 言述
    • \begin{array}{c} 動因 & 目的 \\ 眞理 & 產物 \end{array}
  • 四原因 : 作用因、目的因、質料因、形相因
  • 四方界 : 大地、天空、神々、死すべきもの
  • 四方對象 : 感覺的對象、感覺的性質、實在的對象、實在的性質
    • 感覺的/實在的、對象/性質
  • 四元素 : 風、火、土、水
    • 熱/冷、濕/乾
    • 風 (熱濕)、火 (熱乾)、土 (冷乾)、水 (冷濕)
  • 四方位 : 東西南北
    • 五行 : 東 (木)、南 (火)、西 (金)、北 (水)
    • 四元素 : 東 (火)、南 (地)、西 (風)、北 (水)

四方位は 1 + 1 + 1 + 1 の例だ。1 + 1 + 1 + 1 は、1 + 1 + 1 + 1 + 1 + …と 5 に成り 12 に成り囘轉を始める。勿論他の 4 に對應させて 4 の侭にも出來る。

他の例は 2 * 2 である。言述の 4 は剰餘を產み出して 4 に成ったばかりの 3 である。四方對象と四元素は二軸であり、四原因と四方界は均衡した四角形である。

2 * 2 = 4 と云ふ形にだけ着目して形式化する。二つの軸を取る。主語と述語としやう。軸の両端には有と無を置く。論理學の傳統に従ひ P(x)と書くと xが主語で Pが述語とする。すると 有(有)、無(有)、無(無)、無(有) の 4 が作れる。それぞれ有るものが有る、有るものが無い、無いものが無い、有るものが無いと成る。それをこう竝べる。

\begin{array}{c} 有(有) & 無(有) \\ 有(無) & 無(無) \end{array}

Cynefin framework と言述と有無とを同じ順に竝べてみた。改めて對應させれば、

  • Complex : 有(無)
  • Obvious : 有(有)
  • Complicated : 無(有)
  • Chaotic : 無(無)

述(主) には二つの讀み方が有る。 P(x \in X) P(x)とも P(X)とも讀める。これは範疇を間違へてゐるのだが實際にはこの範疇の取り違へが古く成立してきた。だから物理に對する數理の發展の歴史が物理に限らずここでも繰り返すとすれば、この範疇の間違へを正當化する論理が要ると思ふ。私はその論理の現代的な姿を知らない。

  • 有(無) : 無いものが有る、即ち產み出される。或いは無が有る
    • 顯はれとしては豊饒な生產、始まり、法の產出
    • 密かには有で滿たされた世界のどこかに無が有る。世界のどこを探しても有しか見附からない、しかしどこかに無が有る。法の缺陷
  • 有(有) : 有るものが有る、即ち維持される。或いは有が有る
    • 顯はれとしては秩序、藏せられた智慧、豊かな法
    • 密かには有の外には無が有る (外は外なので內からは見えない)。広大無邊な無の中に浮かんで有が有る。法の無根拠性
  • 無(有) : 有るものが無い、即ち失はれる、破壊される。或いは有が無い
    • 顯はれとしては破壊、終焉。法の破壊
    • 密かにはこの世界は全て無である。無が有を根據附ける。法の制定
  • 無(無) : 無いものが無い、即ち無。或いは無が無くなり有に轉じる
    • 顯はれとしては絕對の無。空が法である
    • 密かには絕對の無が無くなり全ての有に成る。生產無き創造。法の存在

有(無)、有(有)、無(有) とで創造、維持、破壊の三相の女神を成す事が解る。無(無) は超越であり邪魔である (多分、眞理の餘剩説が關係、或いは捻れた配置で關係すると思ふ)。また 4 = 3 + 1 = 1 + 1 + 1 + 1 である事を思へば、この 5 つの 1 はどれもが 1 であり得る。