詩
シキはとんでもないところを通り過ぎやうとしてゐる。わたしの知るかぎり彼女の前にはだれもゐない。必然の足取りで麻井シキは進んでゐる。 わたしは偶然に、シキの詩業をほぼはじめから見てきた。ここ数年の麻井シキはみずからの詩を否定してきた。はじめて…
一見誘蛾燈の様にみえるこの物体と交差した蚊は、一瞬のうちに燃え上がり、魂を消し飛ばされる。しかし、この虫たちはどこへ行くのだろうか。ほんとうにこの虫たちは、地に伏すのだろうか? あの偉大な虫たちが? もしかすると、この誘蛾燈は、設置した人類…
和歌凍夜、氷月、切れる体に托す、刃。信号機の点滅、夜の路面の反射、光る、無人、遠景寒さ 春 椿しをれる雨 雪凍る 雨夜音聞こゆ 張りつく音 耳の中 田を渡る冬の風窓に映る景色 二つ あなたとわたし 断絶 反映 以上、和歌(?)5つ どうも、麻井シキです。…
我が鳥を 木の家の中に置く無かれ 彼と白蟻どちら勝れるセキセイインコです。白蟻です。白蟻は基本は鳥を食べません。多すぎたらべつかもしれませんが……。
ふーん 昇ってくる 婉曲の華 咲きはられる ひれりる ほろ 導くしずく すがさがしい 液体 液体 とるとるとる さまいよい ノックりりーす 液体 とうめい 液体 以上 シキです。 世界を作る、ということもある。 忌避してきたけど、新たにやってみるしか私にはで…
「脱線グリッシュ(田中 十督日記)」さん http://d.hatena.ne.jp/jdeluxefootball/20080217 これはさすがに褒めすぎじゃないの、と思うけど、でも僕もこのぐらい言ってるかなぁ。キムタツ先生「もっと高く!もっと遠くへ!」 http://blog.kimu-tatsu.com/ar…
夜寒み 籠にて眠る ふくら鳥 よく合う上着を 作ってしんぜむ恐竜の フィギュアが並ぶ 棚の上 一羽堂々 現代の竜 亡き鳥の 墓の前にて 涙する 私の後ろで 鳴くは青鳥恐竜の フィギュアを見せても 逃げぬのに 鳥のミニチュア 嫌いな珍鳥 恋をする 乙女が作りし…
静波彩香さんの「愛鳥詠」、第六首目を追加ー。 http://sky.geocities.jp/c4se_y/sa_ta_aic.html こらピロや そこのけそこのけ 掃除機通る (笑です。 かぁいいね。