就活の相談を何故か受けて、送ったe-mailから転載する。何故わたしに相談に来た。
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ところで気に成ってゐたところが一つ有る。
就活などまともにつきあってゐたら頭がおかしくなる、大抵の場合は自己啓発へ回避して過ごしてゐるのだとおもふ。
わたしは適当な事を言ふな、正直に言へと囃しておきながら、就活なんてどこかで嘘に成るしかないよ、演じることに成るよ、と言って、此れは矛盾じゃないか、と我乍らに思ってゐた。然し此れは、〈演劇〉だと云ふ様に考へるべきだった。〈演劇〉だと云ふ風に考へるべきだから、構成の水準が問題なのだ。わたしたちはフィクションは嘘だと謂ふこともあるが、此れは半分だと謂ふべきだ。読む者からも書く者からも独立した、〈舞台〉と云ふ位相に、言葉を成立させることが要るのだ。書く者が書く者を書く、と云ふ二重の切断が要るのだ。演劇やフィクションは、機能に於いては虚であるが、自己に於いては本当だ、と考へられる筈だ。
cf. プレゼンの秘訣 http://c4se.hatenablog.com/entry/2013/06/12/025027
資本主義の首脳たちよりも、自分一人と云ふ点で高度な視点にたって、だいたい今後数年の世界の動きはわかるよ、確かだよ、と云ふところまで行ければ、此れは達成できると思へる。