わたしは東京都の選挙権を持ってゐないし、東京と云ふ町をあまりよくわかってゐないので、東京都議選はわかるところがすくない。今回の都議選に、東京と云ふ町がどれほど反映されてゐるのかもわからない。
今までの選挙に就いて、鳩山由紀夫が内閣に成った時は、自民党が負ければあとはなんでもいい、と思ってゐた。その次の衆議院選では、これはけっこうぐちゃぐちゃになるね、わけのわからない結果になるね、と思った。安倍晋三が内閣に成ったときも、おおむねそういふ風におもってゐた。ただその時は、もう政治的に「大きなもの」の方へ行くね、と云ふ感じはしてゐた。これらは、だいたい当たってきたといへる。
「ここが抵抗点だ」と云ふのが今回の衆議院選の感じだ。ここで抵抗しておかなければ、わたしたちはこのまま、英米的に経済的な上層をどんどん拡大してゆくほうへ向かうだろう。ここがそのはじめに成るだろうと思ふ。それ自体はそこまで悪いことではない。選挙民たちも、それを望んでゐる気がする。ただ、ここから抵抗をはじめておかないと、あとはいいように持っていかれるぞ、どんどん異議を申し立てられなく成ってゆくぞ、と云ふ風に考へる。これは、自民党でも、自民以外の党でもさして変はりはない。
「ここが抵抗点だ」と云ふのが今回のおもふところだ。負け戦である。