少し違うがオセロ Othero を喩えにもってくることができる。
オセロで打てるのは良い手ばかりではない。むしろ悪い手と良くない手しか打てないときが多い。それでも布石を立て続け、悪くない手を打つ。布石が生きるのを、相手の布石を崩すのを、相手のミスを誘い、待つ。耐える。
すれば、勝てる。(もちろん負けることもあります。あたりまえです。)
若くていいことは、体力。これは大切だ。感性(具体力)も鋭敏だ。
だが理解力(抽象力)は老いて成熟しなければ得られない。老いなければ書けない、出来ないことが沢山あるはずだ。ただ、老衰すればいいわけではない。あたりまえだ。自然な老いの曲線を描くこと、感性を鈍磨させることと引き換えに理解力を屹立させる、それができるように耐えつづける。